綿向山を愛する会の設立(WAK)
綿向山は、日野町のふるさとの山であり、神の山として崇められています。
鈴鹿国定公園内にあり、古くから山岳信仰の対象として崇拝され、ブナの原生林や「ワタムキアザミ」などが分布し、時折「ニホンカモシカ」も姿を現します。山頂からは、日本アルプスや伊勢湾、琵琶湖が展望でき、四季を通じて登山者が絶えない山です。
日野町では、平成8年(1996年)に町民にこよなく親しまれている綿向山を、標高に因んで、11月10日を「綿向山の日」として制定しました。
すべての住民が、ふるさとの山として再認識をし、併せて自然保護精神の高揚を図りながら、環境保全に努めていくこととし、そして綿向山の観光PRへと町民挙げての記念日制定となりました。
この制定の趣旨は、綿向山の自然の恩恵に感謝し、町のシンボルとして活性化に生かしながら、自然と共生することの大切さを学び、恵まれた自然環境を後世に伝えていこうと言う強い思いが込められています。
こうして、毎年11月10日に実施されます「綿向山の日」イベント事業は“ふれあい綿向山Day”として 町民と行政が一体となって企画立案し開催してきました。
その努力の甲斐があって、年を追う毎に参加者が増え続け大きなイベント事業として定着しました。また年間を通して綿向山へ登山される方が、飛躍的に伸びてきていることも事実です。
「第1回綿向山の日」の開催から、ボランティア活動として参加し、こよなく綿向山を愛する人達が集まり、平成11年6月に会が発足しました。会の名称もストレートに「綿向山を愛する会」としました。
会の活動は、貴重な原生林を含む綿向山の自然の恵みと伝統文化・産業を見直し、さらにふるさとの景観を住民のかけがえのない共有財産であることの認識にたって、環境保全を目的として活動しております。
なお、現在諸事情により、上記のふれあい綿向山Dayは、中止されています。また、全山林道敷設工事や森林伐採作業により表参道を含め綿向山登山道は閉鎖となっています。令和9年に綿向生産森林組合により作業道等が新登山道として提供された段階で新しいイベントを再開する予定となっています。
綿向山を愛する会の活動
会の活動は主に、
●山の所有者である綿向生産森林組合と維持管理契約を結んで、綿向山を中心とする各登山道の整備や山小屋の補修を行う活動


●貴重な植物等を守る自然を大切にする活動
綿向山に自生する貴重植物の保全活動を森林組合、地元自治会の協力のもと行っています。
●綿向山や登山に関係するイベントを企画提案や計画し開催する活動
綿向山の日(11月10日)には、会員向けの行事や一般登山者を対象とした行事を企画し、多くの登山者がふれあう行事を行います。(山頂での行事やその他山中での行事は登山道を含む山中の工事による閉鎖中のため現在は行われていません。令和9年度より実施を計画しています。)また、年2回の清掃登山もイベントとして行っています。


●会員同士の交流をはかる登山例会を計画し実施する活動
年5~6回滋賀、三重、奈良など近隣の山などへ行っています。今年度はある程度の高年齢層を対象としたゆるやまシリーズを5回ほど計画しています。
●会報「鹿笛」(季刊)を発行する活動
他にもホームページを作成・管理をする活動
などの多方面にわたり、会員が、興味ある活動に空いた時間を利用して参加してもらってます。
もちろん、この中の多くの活動には会員と会員同伴の会員外の方々にも参加のお知らせが行き、参加することができます。




